top of page

冷えのぼせの正体



最近砂生先生に強制的ストレッチをやらせている中島です。

毎朝ちょっとした時間にストレッチを強要しています。意地悪しているわけではなく、砂生先生の体を思ってのことです。健康にしてあげたい・・・。


さて、11月に入りなんだか秋が戻ってきたかのように暖かい日があったりしていますね。10月は灸な寒さが来て、一気に体が冷えてしまった方が多かったのですが、最近は「冷えのぼせ」の方が増えてきてる様な気がします。


冷えのぼせとは、頭の方はポーっとのぼせているのに足の方はキンキンに冷えている状態です。冷えてたりのぼせてたり、一体何が原因なの?と思われる方も多いかと思います。


「冷えのぼせ」のそもそもの始まりは体が冷えることで血の巡りが悪くなる血行不良によって起こる冷えだとされています。この状態が続くと血液やリンパの巡りが悪くなり、余分な水分や老廃物を回収できなくなりむくみの状態が出来上がります。更にこの状態が続くと、


体は本能的に反応して

体全体を一定の体温に維持しよう!


自律神経は

生命維持に必要な頭(脳)は温かくしておかなくちゃ!


と反応します。そうすると上半身に熱が集まり、頭はぽーっと熱く、下半身は冷たくなる。いわゆる「冷えのぼせ」が出来上がります。冷えのぼせタイプは自律神経のアンバランスが大きく関係しているので「自律神経異常型の冷え」とも言われます。つまり冷えのぼせは立派な冷えの反応なのですね。


東洋医学で「冷えのぼせ」は『上熱下寒(じょうねつげかん)』や『表熱裏寒(ひょうねつりかん)』と言われたりします。


東洋医学で「冷え」と「下」は『陰』「熱」と「上」は『陽』。と陰陽論では考えられています。人間は元々四足歩行でしたので、下半身と上半身は同じような高さの位置にあったのですが、二足歩行となり頭と足に結構な距離が出来てしまいました。熱は上に行きたがる性質ですし、上からは太陽が降り注ぐので、どうしても人間の頭は熱くなりやすくなってしまいます。同じよう暖房をつけると上は暖かいのに下は寒かったりする様に、に冷えは下に行きやすい性質で、下半身は冷えが溜まりやすくなっています。この時体の『陰』と『陽』のバランスが良く、お互いに交流できていれば、寒熱のバランスが偏ることもなく健康に過ごせるのですが、強めに冷えてしまったり、熱中症の様に熱にあたりすぎたりすると『陰』と『陽』のバランスが崩れてしまいます。そうなった状態を『上熱下寒』と言います。


表熱裏寒』は、体を「表」と「裏」に分けて陰陽論で考えた時に、『表は暖かく、裏は冷たい』という状態を言います。ここで言う「裏」とは内臓、「表」とは皮膚といった体表の事です。

皆さんもご存じの通り、お腹(胃腸)とっても冷えやすくなっています。冷たい物を飲んだだけで下痢してしまうくらい冷えに敏感です。内臓が冷えてくると体は「なんとか熱を胃腸へ集中させよう!」と内臓に熱を送り込むのですが、熱は体の表面に向かう(これも陽の性質)性質があるので、内臓にずっと留まっていることが難しいのです。内臓に送られた熱は体表面に向かっていくため、体表面がほてってきて体内は冷えてしまう。これが『表熱裏寒』です。

つまり内臓を冷やしてしまうと、体の表面のほてりの原因になってしまうということですね!

この『表熱裏寒』はほっておくと他の病気にもつながりやすいくせに、結構見落とされやすい症状です。足先の冷えは感覚的に気づきやすいですが、内臓の冷えは中々気づきにくかったりしますよね。悪化すると内臓で熱を作れなくなり、ほてりすらない全身冷え切った状態になってしまうこともあります。こわい・・・!


ほてりは熱の症状ではあるのですが、そもそもの原因は冷えから来ます。ほてっているからといって安易に体を冷やすのは要注意!ほてりがある時は一度「下半身は冷えていないか?」「お腹は冷えてないか?」チェックしてみましょう。もし足が冷えていた場合は、ゆっくり足湯に浸かってみる。お腹がひえていた場合は、お腹をユタポンで温めてみたりしてみてくださいね。


◎冷えのぼせに効くツボ。


冷えのぼせの時は、頭のツボと足のツボを使って体全体の寒熱バランスと自律神経を整えてあげるようにしましょう。


『百会(ひゃくえ)』

頭のてっぺん。左右の耳の一番尖った部分を結んだ線と体の中心線が交わったところ。




『築賓(ちくひん)』

足の内くるぶしに手の小指を置いて、指4本上、さらに3本上に上がったややアキレス腱よりのところ。




特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page