鍼をするとビクッとなる。
- tnalkali
- 11 分前
- 読了時間: 4分

こんにちは。ひだまり堂の中島です。
GW連休は皆さん楽しめましたか?
今年は昨年に比べると爽やかな5月晴れで、気候的には大変過ごしやすく感じました。
中島は大好きな秩父へ姪っ子や両親と行って、BBQや森の中のアスレチックを楽しんできました。
小学生の姪っ子に比べるとさすがに体力のおとろえは感じましたが、一緒に森の中を駆け回り良いリフレッシュ休暇となりました!5月は「五月病」という言葉がある様に、4月からの新しい環境での仕事や、進級・進学による疲れがたまりにたまっている時です。季節の変わり目でもありますし、休める時はリラックスしながらしっかり休息を取りましょう♪
さてさて、皆さん鍼灸治療を受けていて鍼を刺された瞬間に「ビクッ」と筋肉が勝手に動いた経験はありませんか?初めての鍼灸治療であの「ビクッ」を体験すると少しビックリしてしまうかもしれませんが、鍼灸を何度か経験している方は「ビクッ」とするのを逆に欲しがる方も多いです。あれって一体なんなのか、今日は少しお話したいと思います。
肩こりや腰痛といった苦痛を引き起こす「コリ」。
「どこがこってますか?」と言われて、「ここです!」と指でさせますか?コリを通り越して痛みになっている方は指をさせるかも知れませんが、大体の方は「この辺かな・・・?」と広い範囲を訴えてくる事が多いです。コリは長時間同じ姿勢でいたり骨格のゆがみなどから、血液の流れが悪くなり老廃物や悪い血液が滞ってる状態です。コリの原因となってる筋肉全体が滞っているのはもちろんなのですが、実は筋肉のコリや痛みの原因となっている部位はほんの一部であり、しかも患者さん本人が訴えている場所とは違っている場合が多いのです。というのも、皮膚に比べて筋肉の痛みを感じる感覚受容器の密度は少ない為、皮膚のように明確に痛い場所を脳が理解するのは難しいのです。
つまり、筋肉のコリや痛みは意外と自分が思っているところとは違うところが原因だったりするということ!
その本当の原因となっている場所、それがよく「トリガーポイント」と呼ばれている場所です。このトリガーポイントは触るとコリコリと棒みたいになっており、押すといつもの辛い痛みやコリが再現されるという特徴があります。例えば肩こりからくる頭痛はイメージするとわかりやすいかもしれません。頭のこめかみにいつも頭痛があるけど、こめかみ自体を押しても気持ちよいなぁ~押されてるな~と感じるだけですが、その原因となってる肩や首の筋肉を押した時、こめかみの頭痛が再現されれば、その頭痛の原因はこめかみではなく押した筋肉が原因!といったところです。
そんな痛みやコリの根源であるトリガーポイントに鍼を刺すとどうなるか。
皆さんもうおわかりですね?そう、「ビクッ」とするのです。かなり高確率で。
つまり「ビクッ」としたときは、コリの根源に鍼が命中したということ。患者さんはビックリするけど、鍼を刺している鍼灸師としては「よっしゃー!当たったーーー!!」と心の中で叫んでいます。(すみません。)
たまに、肩こりがつらいと言ってるのに腕にばっかり鍼してるな~とか、腰なのになんで足に鍼するんだろう?と思ったことありませんか?それは痛みやコリの根源につながるポイントがそこにも潜んでいる可能性があるから。トリガーポイントやツボを良く使う鍼灸師ほど、「なんでここ?」と思うところへ鍼をすることが多いですよ。怪しまずに鍼の刺激を感じてくださいね。
筋肉のコリを探すときは皮膚・脂肪を介して触っていくので、結構難しいです。私も鍼灸師になりたての頃はなかなか見つけられず無駄に鍼を刺す数が増えてしまっていました。たしかに数をうてばいつかは当たることもありますが、できるだけ患者さんの負担を減らし程よい気持ちよさで治療を終えるためにも、コリを的確に探し出す技術は身につけておきたいものなのです。皆さんもコリを探って、トリガーポイントを探してみてくださいね♪なかなか面白いですよ。
Comments