「良い睡眠」とれていますか？

こんにちは！ひだまり堂の中島です。

今日から６月がスタートしました！

５月の異常な真夏日で、いやはやまさか５月に半袖一枚で出勤する日が来るとは・・・

梅雨、そして夏の気温がどうなるのか気になるところですね。

さてさて、５月は連休があったり、全日本鍼灸学会に参加したりとなにかと忙しい一カ月でした。やっと立て看板も書き換えさせていただきました；；

もうすぐ梅雨がやってきます。今年の春は気温差と気圧差が激しく、自律神経がガッタガタに乱れた方も多いのではないでしょうか。自律神経が乱れたままで梅雨、そして夏をむかえてしまうと、湿気や冷房使用の影響でさらに乱れてしまい、梅雨バテ、さらには夏バテのリスクが上がってしまう可能性があります。今のうちに春の疲れを取り、自律神経のバランスを整えて、快適な梅雨そして夏にできるようにしましょう♪

話は変わりますが、皆さんは日頃の睡眠をしっかりとれているでしょうか？

今回学会に参加した際に、名古屋市立大学病院の睡眠医療センター長をされている中山明峰（なかやまめいほう）先生の講演がありました。（睡眠医療という分野が新鮮！）私は以前夢についてブログを書いた通り最近睡眠に興味がありましたので聴講してまいりました。

睡眠医療というのは、睡眠に悩む方の専門外来であったり、これから日本人の睡眠をより良いものにしていくためにご活動している方々も参加しているものです。

現代の女性は社会進出や核家族化での子育て、スマートフォンの普及などで、かなり睡眠に問題を持つ方が増えています。ひだまり堂にも不眠に悩みご来院される方も多いです。睡眠障害と聞くと、無呼吸症候群などが多いせいか、男性のイメージが多い様です。しかし実際は、無呼吸症候群が男性に多いというだけで、睡眠についてなんらかの悩みを持っているのは圧倒的に女性が多いのだとか。

そもそも不眠症という概念はいつからあるのか・・・実は平安時代に描かれた絵に一人不眠に悩み悲しげな顔をしている女性が描かれているものがあるとか！！そんな昔から不眠という概念があることに驚きです！女性と睡眠は切っても切れない関係なのですね・・・

睡眠にかかわる重要なホルモンが「メラトニン」というやつ。

これは脳の松果体から分泌され、体内時計に働きかけることで覚醒と睡眠を切り替え、自然な睡眠へといざなってくれます。メラトニンの分泌は主に光によって調節されます。光が多いとメラトニンの分泌は抑えられますので日中はあまり眠くならないという仕組み。１日の睡眠時間は６～７時間が良いと言われていますが、ただ眠れば良いというわけではなく、暗い中で眠る事が睡眠覚醒リズムをスムーズにするポイントなのです。電気をつけたまま眠ったりすると、リズムがくずれてしまいます。要注意！

女性の睡眠には女性ホルモンも大きく関係しています。

子供が生まれて授乳の間は夜中２～３時間ごとに起こされる・・・出産という命がけのイベントが終わったと思いきや、次なる戦いがすでに始まっているのですね。

この状態を約１０カ月も続けられるのは女性ホルモンが関係しているのではないかと言われているとのこと。というのも、この生活を男性が行った場合、３ヶ月で病院送りだそう・・・（汗））女性は体も心も生まれた時から「母」としての力をみにつけているのですね。

中山先生がおっしゃってくださった嬉しい言葉。

「先生方（鍼灸師）のお力をお借りしたい！」

鍼灸の力が睡眠に悩む方にできることとしては、自律神経を整え睡眠リズムを整えること、肩こり・腰痛など痛み・不安を取り除くことなど、不眠の原因になりうる因子をなくしていく事に対してアプローチすることができます。

先生はその力をもっと頼りたいとおっしゃってくださいました。大変嬉しく、我々ももっと睡眠について知る必要があるなと再確認しました。

睡眠に悩む方は睡眠導入剤を処方されている方が多いですが、この薬は一度服薬するとなかなか手離せなくなる依存性が高い薬です。長期的にみると薬は減らしていくことが好ましい・・・。そういう意味でも鍼灸は睡眠医療の場で活躍できる可能性をたくさん秘めているな・・・と感じました。

大変興味深く、終始楽しい講演でした！

私が普段治療にあたっている患者さんの中でも、何かしら睡眠に対して不満や悩みをもっている方がいらっしゃいます。しかし治療した日の夜はたいへんよく眠れると喜んでくださる方が多いです♪鍼灸治療中および後は、副交感神経が優位になるので大変良い眠りへといざなってくれます。鍼灸は睡眠にもアプローチできるんです！知らない方も多いようですが。

睡眠にお悩みの方は、是非一度、鍼灸治療をお試しください！