知っていますか?卵子のこと。
こんばんは。ひだまり堂の中島です。
街中できれいなイルミネーションが目立つようになってまいりました。
もうそんな季節か・・・とわくわくしつつ、また一つ歳をとる恐怖に震えております。
今日、以前勤めていた治療院からの患者様と、不妊治療についてお話しさせていただき、思うことがありましたので、不妊治療関連のお話しをしたいと思います。
不妊治療といわれて皆さんはどんな言葉が頭に浮かぶでしょうか。
タイミング療法、人工授精、体外受精、高額、大変、などなど・・・
なかなか専門的な事なのであまりイメージがわかない方がほとんどかと思います。
私もこの職業について、不妊治療に関わるまではざっくりとしか理解しておりませんでした。今では勉強を重ねたおかげで、患者様にアドバイスしつつ、鍼灸師としてお手伝いさせていただけるまでに至りました。(まだまだ勉強は続きますが・・・!)
不妊治療を勉強していると、お子様を授かりたいと思っているすべての女性・男性に知っておいて欲しいと思う事はたくさんあるのですが、その中でも特に、知っておいてほしいけどこれって普通科の学校で習うっけな?と思った「卵子の一生」について少し。
みなさんは卵子の作られ方を知っていますか?
卵子はまだお母さんのおなかの中にいる時に作られます。正確には卵子の初期の姿である「卵母細胞」がピーク時には約700万個にのぼる数が作られます。しかし卵子は作られたそばからものすごい勢いで消え始めてしまいます。生まれる前に約700万個も作られていた卵子は、生まれる頃には100万~200万個程度になってしまいます。そして初潮を迎える頃には30万個まで減っていきます。
その後も若い女性ならば毎日30個程のペースで卵子は失われていきます・・・
そして、卵子が残り1000個くらいになると、閉経に至ります。
ここで知っておいてほしいのは、精子は精巣の機能に問題がなければ、生涯新しい精子を作り続けることができますが、卵子は生まれる前から生涯持てる数が決まっていて、しかもどんどん消えていってしまうということです!
一人の女性が一生の間に排卵する卵子は、トータルで400~500個といわれています。「そんなに少ないんだ!」思われがちですが、それでも自然の仕組みはよくできていて、本来妊娠のチャンスは結構あります。ただ、
「現代女性はその多くを見送ってしまっている」=「妊娠を望んだ時の年齢が高め」
なのです。
卵子のこと。女性はなんとなく知っていても、なかなか男性は知る機会が少ないことかと思います。でもこの事は将来子供を授かりたいと思う前に、女性も男性も知っておくべきとても大切な事だと思いませんか?基本的なことですが、実は知らない方が多いと思います。自分の身体のこと、パートナーの身体のことに少しでも関心を持ってもらえると嬉しく思います。
妊娠・出産の仕組みは、知るとなかなか興味深いですよ!