体の声を聞く。
- tnalkali
- 6月25日
- 読了時間: 3分

こんにちは、ひだまり堂の砂生です。
急な暑さで体がびっくりしてしまいそうですが、皆さんは体調を崩していないでしょうか?
季節の変わり目だからこそ熱中症になりやすいので十分をお気を付けください…!
今日は鍼灸の体調の見方について簡単にご紹介したいと思います。
鍼灸の診断(というか東洋医学の診断)は望・聞・問・切という診察をしていきます。
【望】
目で患者さんの事を見ることで、顔色や表情などみること。
【聞】
声音などを聞くこと。
【問】
直接お話をして体調をきくこと。
【切】
脈やお腹をみたり、実際にツボの状態をみること。
ざっくり簡単に言うとこんな感じです。
ここで特に特徴的というか東洋医学ならではなのは【切】の部分ではないかと思います。
どんな風に私たちがこの診断方法を使っているかというと
例えばですが、肩こりがつらいです!というお悩みの方が来たとします。
当然こっている肩の部分に鍼をします。が、もう一歩!「なぜ、肩こりは起きているのだろう?」
ということを考えます。
この原因を探るのに【切】を使います。
脈やお腹の状態ってその人、その人でまったく違う状態を表しています。
同じ肩こりでも
お腹がザラザラしている方もいれば、つっぱた様になっている方もいます。
脈も触れた時打ち返してくる強さが、弱い人もいれば強い人もいます。
この違いから
「あ、この人はザラザラして脈が弱いぞ…ということは、エネルギー不足で肩こりが起きているのかな?」と考えるのです。
そこで、つらい肩の部分にプラスしてエネルギーを足してあげる治療をしています。
実は体っていろんなサインを出していると思うと面白いですよね。
鍼灸師になりたての頃は、脈はもちろん肌の触り心地の違いなんて分かりませんでした。
それでもめげずにたくさんの人の体を触らせていただく中で違いが分かってきて今がありますし
今もまだまだ日々の治療の中で発見があります。
脈をみたり、お腹をみたり、「何をしているのだろうと思う?」ことがあるかもしれませんが、
なぜ今お体がつらいのかをさぐっているのだなと思ってください!
東洋医学って難しく不思議に思われがちかもしれません。
実際、私も脈診に興味を持ったばかりの頃は「神秘的だけど、ちょっと怪しいかも…」なんて思っていました。
でも、否定する前にまずはやってみよう。そんな気持ち学びはじめました。
そんな私が今、ずっと鍼灸にたずさわっていて思うのは、
脈やお腹をみるい診察は、実はとってもシンプルで今の体の状態を知る方法の一つだということ。
体って辛い時いろんな方法で「いつもと違うよ」とサインを出してくれているんですよね。
鍼灸を通して、ふだんはなかなか気づけない体の声に、そっと耳を傾けられるような。
そんな時間を過ごしていただけたら嬉しいです。
コメント