オリンピックと鍼灸とスポーツ鍼灸。
こんばんは。ひだまり堂の中島です。
ムシムシと過ごしずらい日々が続いております。
東京は未だに緊急事態宣言中で、まだまだ油断できない日々が続いておりますが、
季節は関係なく巡るものですね・・・
そして!気がつけば東京オリンピックまであと45日だそうです。
開催することには賛否両論あるそうですが、開催するのであれば、選手が安心してプレーできるように環境を整えてほしいものですね。
実は鍼灸師も東京オリンピックではボランティアスタッフとしての募集があり、選手村で選手の体メンテナンスにあたります。もちろん応募するにはスポーツ現場での経験、障害者の機能回復に携わったことがある、英語が話せる・・・などの条件があります。(あ、英語できない・・・)
鍼灸師が世界的な大会で選手の体メンテナンスにあたれるのは大変光栄な事ですね。
スポーツの現場で活躍する鍼灸師は、スポーツ選手を対象とした、スポーツ障害やケガの予防、コンディションを整えるといった目的の治療を行います。
「早く痛みを取ってほしい!」
と、治療の即効性を求められる事が多いようで。
試合前になんか足が痛むとか、肩がうまく回らない・・・など、自身の体コンディションに敏感なスポーツ選手の要望に、スピーディかつ正確に応えていくのはなかなかに大変なことです。
鍼は刺し方によっては響きが残ってしまうこともあるので、プレーに支障が出ないよう、繊細な治療が求められます。
私自身も、中・高校生時代は、よく部活でケガをしていましたので、鍼灸には大変お世話になりました。鍼灸は即効性がありましたので、試合の前日に鍼灸院へ行って、コンディションを整えてもらうなんてことも。でもちゃんと体のケアをするようになったのは、高校3年生になってからで、それまではケアといったケアをしていませんでした。
部活をやっていて1番悩まされたのは「腰痛」だったんですが、2番目に悩まされたのは「シンスプリント」というやつです。これは足のスネ内側下3分の一あたりに激痛が生じるスポーツ障害で、結構苦しみました。ウォームアップで片足ケンケンなんてした日には・・・。当時同じくシンスプリントで苦しんでいた後輩と涙目になりながらやっていた記憶があります。これほど痛くても当時は筋肉痛的な何かかなーと思って練習も休まず練習していました。
私もそうでしたが、部活を頑張りたいという思いは、「休む」ということにすごく抵抗感を感じて、多少の痛みなら頑張らないと!という気持ちがありました。チームの中でも「休むやつはずるい、甘えてる。」という無言のプレッシャーがあったので、みんな何かしらの痛みを抱えていても監督やまわりに申告せずに練習に参加していました。
鍼灸師となった今当時を振り返ると、
「なんてかわいそうな自分の体。涙」と思います。
学生の時はそれがスポーツ障害だなんてわかりっこなかったし、監督だってそんな知識があるわけでもない。というか監督に「ここが痛いです」なんてむやみやたらに言えない。厳しめの部活動だったのでそんな雰囲気だったのです。(当時は平成です。笑)
もうどうにもならないくらい痛みがでてきて走れなくなった時、やっと鍼灸接骨院に駆け込みました。そこで鍼灸師の先生に
「よく走っていたなぁ。これケガだからね。ケガ。」
と言われて
「あ、ケガしていたのか・・・」
とはじめて自覚しました。
その時は先生にシンスプリントと直接言われなかったのですが、鍼灸師になるために大学へいって、スポーツ障害を学んだ時に登場したシンスプリント。
「あの痛みはシンスプリントだったんか!」
とわかった時は謎に感動してしまいました。笑
(授業で自分が経験したことがある病気が出てくると謎に興奮してしまいます。)
子供に限らずスポーツ選手は、体のケガや痛みに敏感ではありますが、その痛みを押してでも試合や練習にでたい!という思いが強いもの。スポーツにかかわる治療家は、即効性はもちろんですが、選手のちょっとした変化に気が付くこと、スポーツ障害の知識、様々なスポーツの動きをしっかり理解しておく事がとても大切だなぁ~と思います。
スポーツ選手にとって気になる痛みを一瞬で取り除いてくれる鍼灸師がいたら・・・
「神!!」
ですよね。よく○○選手専属の鍼灸師~とか聞きますが、そういう方はその域なんでしょうね。すごく尊敬します。私はスポーツ大好きですが、治療に関してはじっくりこつこつ治療していくことが好きなので、スピード感を求められるスポーツ鍼灸は向かないかな。と思っています。
なので東京オリンピックは、選手村の選手のケアでなく、オリンピックを応援する皆さんのケアに努めようと思います!無事に開催されるかまだわかりませんが、どっちにしても、みんなが幸せになる結果になってほしいものですね。とりあえず、がんばれ日本!!!
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