おなごとめまい。その2~東洋医学からみためまい~

こんにちは。ひだまり堂の中島です。
一気に冬の気配がやってきて、まだ洋服も心の準備もできてないよー!とたじたじしてしまいますね。
HPの診療日のお知らせでちらっとお知らせさせていただきましたが、先日、砂生先生と二人で奄美大島へ旅をしてまいりました。南国は良いですね。やはり暖かい気候の方が体も楽で、二人とも滞在中はすこぶるアクティブに過ごさせていただき、奄美の大自然パワーを体いっぱいに吸収してまいりました。
東京へ帰るとめちゃくちゃ寒くなってて、二人してテンションが下がってしまいました。ひだまり堂の患者様でも数名沖縄出身の方がいらっしゃいますが、いずれも体がぽかぽかな方が多いです。そして元気!やはり暖かい気候育ちというだけで体質も変わるものだな・・・と感じます。これから厳しい冬!心身共にケアして、快適に乗り越えましょう♪
さて、前回のブログで「女性とめまい」について少しかかせていただきましたが、今回は東洋医学からみた女性とめまい。特徴からタイプ別に分類してみました。
東洋医学だとめまいは「眩暈(げんうん)」といい、五臓だと主に肝・脾・腎が関わるといわれています。
【肝】
自律神経の働きや、全身の血液循環コントロールをしている。
目や神経の使い過ぎ、ストレス、過労、寝不足でめまいを起こす。
【脾】
「痰なくしてめまいおこらず」といわれるほど水毒(むくみ)症状はめまいをおこしやすい。
脂っこいものや甘いものの食べ過ぎ、冷たい物の飲みすぎで胃腸の動きを弱らせて余分な水分・痰 を滞らせてめまいを起こす。
【腎】
「腎は耳に開竅する」といわれている。
年を取ると腎の機能は低下していく。耳の内耳の平衡器官が障害されるとめまいが起こる。
この肝・脾・腎の不調をベースに、めまいをタイプ別で分類してみましょう。
①肝火上炎タイプ
ストレスで気の流れがつまることからくるめまい。ストレスで悪化し、耳鳴りを伴うことがある。
★特徴★
赤ら顔・目の充血・不眠・せっかちな性格など
★おすすめのツボ★
行間・風池
②気血両虚タイプ
エネルギー(気)や血の不足、過労や胃腸虚弱、立ちくらみやフラっとすることが多い。横になると一時的に楽になる。
★特徴★
食欲不振・顔が白い・動悸・眼精疲労など
★おすすめのツボ★
足三里・気海
③腎虚タイプ
加齢や虚弱体質からくるめまい。フラっとする、夕方以降に悪化。
★特徴★
足腰のだるさ・耳鳴り・難聴・むくみなど
★おすすめのツボ★
腎湯・太谿
④痰湿タイプ
水分代謝が悪いことからくるめまい。天候の悪さや、暴飲暴食による胃腸の不調から頭部の水分が停滞し、リンパ液の循環が悪くなる。耳の閉そく感、頭の重さ、ぐるぐるするめまいや嘔吐を伴う事がある。
★特徴★
むくみ・軟便・体の重だるさなど
★おすすめのツボ★
陰陵泉・豊隆
⑤お血タイプ
血行不良、外傷による出血や寒熱バランスの乱れからくるめまい。夜間に悪化しやすく、刺すような頭痛を伴うことが多い。
★特徴★
冷えのぼせ・頭痛・唇の色が悪いなど
★おすすめのツボ★
膈兪・三陰交
いかがでしょうか?ご自身のめまい症状と一致するタイプはありましたか?東洋医学は同じ症状でも細かく分類し、そのタイプにあったツボや治療を用いることで、体質からの改善をすることが可能です。寒暖差が激しく、めまいが起きやすい時期。自分のめまいタイプを把握し、きちんとそれに合った治療をしていきましょう♪それがめまい改善の近道になるかと思いますよ♪
お悩みの方は是非ご相談下さい。